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日本企業がコーポレートガバナンスを強化する意味とは?

 

 

コーポレートガバナンス(企業統治)とは企業経営を管理監督する仕組みのことです。この度金融庁と東証が上場企業の行動指針として「コーポレートガバナンス・コード」を策定しました。これにより日本企業の企業統治の強化が期待されますが、企業統治を強化する意味とはなんでしょうか?今回は村上ファンドの提案により開催された黒田電気の臨時株主総会を例にこの点について考えていきたいと思います。

 

投信1の記事によると

黒田電気の臨時株主総会に参加、新村上ファンドの次の手はいかに?

2015年08月22日

アナリストが気づいた3つのポイント

  • 黒田電気側は、新村上ファンドの提案の狙いをうまく先取りした。
  • 黒田電気は有言実行と発信力が試される局面に入った。結果が問われる。
  • 株主重視の「伊藤レポート」の主役は実は個人投資家になるかもしれない。

2015年8月21日。役者が揃う舞台、新大阪へ向かう

筆者は黒田電気の株主として、8月21日の臨時株主総会に出席する機会を得ました。黒田電気は一般にはあまり知られていない会社かもしれませんが、あの「村上ファンド」の流れをくむ投資家が黒田電気の大株主になっていることから、今回の臨時株主総会は株式市場の関係者の間では大変注目されていたのです。

新大阪駅近くの本社で午前10時から始まる臨時株主総会に合わせて、筆者は東京から午前6時台ののぞみに乗り込みました。黒田電気と「村上ファンド」の流れをくむ投資家の対決がどんな結末になるのか思いを巡らしていますと、富士山を拝むことも忘れ、あっというまに9時過ぎに新大阪に到着です。

全文を読む

 

[コメント]

興味深く参考になる記事。

本文を読むと”個人投資家層で株主重視という“地殻変動”が進んでいるのかもしれません”という末尾の言葉に説得力が感じられます。

上場企業の経営陣と株主が意見を交わす機会は株主総会という形で以前からあったわけですが、形骸化しているところが少なくなかったと思います。

これが個人投資家層の株主が質的に向上することで建設的な会話が生まれ、株主総会が意義あるものになっていっていると。

こうした一歩ずつ漸進的な動きというのは非常に重要で、良いことだと思いますね。

この動きは「コーポレートガバナンス・コード」、「スチュワードシップ・コード」、そしてこの2つをつなぐ「伊藤レポート」があればこそでしょう。

この「コーポレートガバナンス・コード」によって上場企業の経営陣にとっては、「コーポレートガバナンスを強化しなければ株主から選ばれない、市場で生き残っていくことができない」という危機感が生まれ、効率的な経営と適正な株主配分をしなければならなくなったということがいえます。

一方で、株主にとっては、その上場企業が「コーポレートガバナンス・コード」に基づいたコーポレートガバナンスの強化を行っているかどうかを判断し、株主総会の際に指摘する材料とすることができるようになったといえます。

ただいくらコードが策定されようと、レポートが注目されようと結局は企業や株主といった当事者が少しずつでも望ましい方向へ変化していかなければ意味がないので、今回の記事でその一端が感じられたのは意義深いと思います。

※ コーポレートガバナンス・コードとは・・・「上場企業の行動指針」のことで、金融庁と東証が全上場企業に対して求めるもの。5つの基本原則から成り立っており、上場企業の経営陣は遵守するか遵守しない場合にはその理由を説明しなければなりません。

※ ※ スチュワードシップ・コードとは・・・英国に倣って策定された「『責任ある機関投資家』の諸原則」のことで、金融機関等の機関投資家に対して求めるもの。7つの原則から成り立っており、機関投資家が上場企業に対して議決権に基づいた提言や監視機能を強化して、「もの言う株主」となるよう促している。 この諸原則受け入れは機関投資家の任意だが、2015年6月現在、国内で活動するほとんどの機関投資家が受け入れを表明している。

※ ※ ※ 伊藤レポートとは・・・2014年8月「企業報告ラボ」によって公表された「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロジェクトの最終報告書のこと。プロジェクトの座長を伊藤邦雄・一橋大学大学院商学研究科教授が務めたことで通称「伊藤レポート」と呼ばれている。日本企業ひいては日本経済が持続的に成長していくためにはどうしたら良いかをテーマに書かれたもの。とくに本レポートの中で、企業の収益性を図る最も重要な指標としてROEを用いており、日本企業のROEの目標について「最低8%」と明言しているのが特徴的である。

※ ※ ※ ※ ROEについてはこちら(株式投資の重要指標「ROE(自己資本利益率)」とは何か?)も参照のこと。

 

【コメントした人】

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