ニュースを読み解く

米国利上げは時期尚早!?〜過去の歴史に学ぶ判断ミスの影響〜

 

 

2015年9月、米国は利上げに踏み切るでしょうか?中国の景気後退が鮮明となる中、新興国経済は米国利上げにより一段の資金流出、株価下落や通貨の為替レート下落が懸念されています。日本においても円安による恩恵よりも実体経済への打撃を不安視する向きが多いです。今回は過去の経済政策の出口判断を例に出しつつ今般の米国利上げが時期尚早ではないかとの観点から検証していきたいと思います。

 

ロイターの記事によると

焦点:政府内で9月米利上げ警戒論、株安で企業・個人心理に冷水

2015年 09月 2日 16:54 JST

[東京 2日 ロイター] – 政府内では、米利上げが9月にあった場合、いくつかのルートで日本経済に悪影響が出かねないと警戒する声が台頭してきた。中国経済への懸念から足元ではすでに株価下落が顕著になっているが、米利上げ後に新興国通貨・株式が急落し、リスクオフから円高と株安が進めば、企業と個人の心理を冷やし、アベノミクスの景気拡大メカニズムに打撃となりかねないと懸念している。

<9月米利上げ、市場混乱に拍車も>

「9月利上げなら、相当大変なことになる」──。米連邦準備理事会(FRB)が9月利上げに踏み切るかどうか不透明な中で、政府高官の1人は「早過ぎる利上げ」に懸念を隠さない。

新興国経済は、すでに景気後退局面に入っているブラジルを先頭に、米利上げにより一段の資金流出による通貨安や株価下落が懸念される国もある。

また、中国発の金融市場の混乱で、株価が下落した日本や欧州などもショックから立ち直っていない。そこに米利上げを起点にしたマネーの流出入増大という「負荷」がかかれば、想定外のショックが起きるのではないかという懸念だ。

全文を読む

 

[コメント]

歴史を振り返ると1929年からの世界大恐慌の時、米国はニューディール政策で財政拡張を図って景気回復してきたところ時期尚早に財政を絞ったことでまた不況に逆戻りしました。

2000年代に入って日本が長らく続くデフレ不況に終止符を打つために行ったゼロ金利政策と量的緩和政策も時期尚早に解除し引き締めたこともサブプライムやリーマンショックでの不況を深刻化させた要因の一つといえるでしょう。

他にも例を挙げることができるでしょうが、経済政策の出口戦略は難しいもので、大概は時期尚早で失敗していると。

適切な時期がどこかというのは正解が見つけづらいですが、私は米国の利上げは時期尚早だと思います。

インフレ率が自発的継続的に上昇を示すまでは不要かと。

ただこれは米国が決めること。

日本政府は利上げへの備えとして今こそ内需主導での経済成長を推進すべきでしょう。

目先は早期に補正予算を組むことが必要不可欠です。デフレギャップを埋めなければ先には進めないのではないでしょうか。

※ 世界大恐慌とは・・・1929~33年の間、米国発で世界中の資本主義諸国を襲った史上最大規模の恐慌のこと。

※ ※ ニューディール政策とは・・・世界大恐慌に対処するために米大統領フランクリン・ルーズベルトが1933年以降に実施した一連の経済・社会政策のこと。失業救済のための大規模な公共事業や農業支援、産業界への統制によって経済復興を図ったこと、後には社会保障制度や労働者保護の制度改革の実施が挙げられる。

※ ※ ※ 日本の経済政策についてはこちら(今さら聞けない!?アベノミクスとは?〜成功か失敗かを語るその前に〜)も合わせて参照のこと。

※ ※ ※ ※ インフレとデフレについてはこちら(今さら聞けない物価、需要と供給、インフレとデフレの意味)を参照のこと。

※ ※ 米国の利上げに関するその他の記事は以下をご参照ください。

1 米国の利上げ時期、9月の可能性はもうないのか? 投稿日:2015/8/30

2 米・FOMC議事録を読み解く〜米国利上げ時期への影響は?〜 投稿日:2015/8/21

3 米・雇用統計発表!米国の利上げ時期への影響は? 投稿日:2015/8/9

 

【コメントした人】

IMG_0417

L!NX(リンクス)株式会社専務取締役/資産形成.com運営責任者 鈴木優一(プロフィール

「資産形成.com運営責任者の鈴木です。ここでは、経済・金融関連のニュースを私の所感を含めて取り上げさせていただきます。その他のニュースについてはNewsPicksでコメントしておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです」

 

 

セミナー情報

11125590_1642562029306574_815304011_n

 

L!NX(リンクス)はみなさんの資産形成にお役に立てるため、定期的に無料のセミナー開催を行っております。

セミナー詳細はコチラ

 

個別相談のお申し込み

DSC_3707

 

全員が大手金融機関出身!

選りすぐりのL!NX(リンクス)講師陣に個別にご相談されたい方は下記よりご連絡ください。

個別相談のお申し込みはコチラ

 

現在、セミナーは無料、個別相談は有料(1回3,000円)とさせていただいております。

※ セミナー受講後の個別相談は初回に限り無料です。

 

【ご留意事項】
本セミナーでは、セミナーでご紹介する商品等の勧誘を行うことがあります。これらの商品等へのご投資には、各商品毎に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。
また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。
商品毎に手数料等及びリスクは異なりますので、詳細につきましては、SBI 証券WEB サイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

 

【個人情報の取扱いについて】
本セミナーは、リンクス株式会社(以下弊社)により運営されており、個人情報は弊社で管理いたします。
取得いたしましたお客様の個人情報は弊社セミナー、商品サービスのご案内など弊社の利用目的の範囲内で利用させていただきます。


 

資産形成.com の最新情報をチェック!