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クルーグマン教授に学ぶマクロ経済学〜統一通貨ユーロの失敗〜

 

 

世界的に著名な国際経済学者でノーベル賞受賞者のポール・クルーグマン教授(米・プリンストン大学)。今般ギリシャ問題に端を発し混迷を極める欧州経済について「統一通貨ユーロの失敗は必然だ」との発言をしています。壮大な社会実験とも言われた統一通貨ユーロは失敗なのでしょうか?今回はマクロ経済学の観点から考えていきたいと思います。

 

現代ビジネスの記事によると

ノーベル経済学賞・クルーグマン「統一通貨ユーロの失敗は必然だ!」
現実を直視しないヨーロッパの「独善性」を一刀両断

Paul Krugman 2015年09月23日

ユーロの危機は前もって予測されていた

ヨーロッパからのニュースにはやや落ち着きが見られるものの、基本的には相変わらずひどい状況だ。

ギリシャは、大恐慌よりさらに深刻なスランプに陥っており、回復の希望は全く見いだせない。経済がようやく上向きになってきたスペインは、成功談として称賛されているが、失業率は相変わらず22%だ。

さらに、ヨーロッパ大陸北部は、弧を描く形の経済低迷地帯となっている。フィンランドは南ヨーロッパと匹敵するくらい不景気だし、デンマークとオランダの経済も最悪な状態だ。

なぜ、こんな悲惨な状態になってしまったのだろうか――。独善的な政治家たちが計算と歴史の教訓を無視すると、こういうことが起こる、というのがその答えだ。

リシャや他の国の左派のことを言っているのではない。ベルリン、パリ、そしてブリュッセルにいる超エリートたちのことを言っているのだ。彼らは四半世紀の間、空論の経済学に基づいてヨーロッパを運営しようとしてきた。

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[コメント]

元々マクロ経済政策の両輪である金融と財政を分断することになるのは自明でしたし、少なくとも最適通貨圏に基づいたものでなければならなかったにも関わらずこの理論から明確に外れているギリシャ等をユーロ圏に組み入れてしまったわけですから、”ユーロの失敗は必然”と言わざるを得ないでしょう。

ただ欧州の方々には申し訳ないですが、この失敗のおかげもあって東アジア共同体構想のようなあらゆる面で実現することが望ましくないものが少なくとも公に議論されなくなったのは好ましいこととは思います。

相容れないものを同じ器に無理矢理押し込めてもうまくいかないという教訓を与えてくれたという意味では意義深いといえるのではないでしょうか。

ただギリシャ問題はまだ終息してはおらず、少なからず日本も含めた世界経済に打撃を与えるものとすると、対岸の火事と捨て置くわけにはいかないのが現状ではありますが。

※ 最適通貨圏理論とは・・・ノーベル経済学賞受賞者(1999年)のR.マンデルが提唱した「同一通貨を使用する地域がどのような条件を満たせば最適な規模になるか」を明示した理論のこと。マンデルは、石油危機のような外的ショックが発生してもその影響が一様に表れること、もしくは、特定の製品価格が値崩れするといった地域的に偏った外的ショックが生じても、労働力の移動が円滑に進むことを、単一通貨圏としてふさわしい条件としている。

※ ※ ギリシャ問題についてはこちら(チプラス首相辞任でギリシャ問題はどうなる?【ギリシャ経済】)を参照のこと。

※ ※ ※ クルーグマン教授の国際経済に関する言及はこちら(クルーグマン教授に学ぶ国際経済学〜日本・米国・中国経済の処方箋〜)を参照のこと。

 

【コメントした人】

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