資産形成

積立投資の代表格「ドルコスト平均法」のメリットと弱点

 

 

以前の記事(※)で、「投資が怖い」という投資初心者の方向けに”積立投資”をおすすめしました。この”積立投資”の代表格といえるのが「ドルコスト平均法」です。これは資産形成を行う上での株式や投資信託への投資に有効な方法とされています。そこで、今回はこの「ドルコスト平均法」とは何か、メリットと弱点についてお話していきます。

※ 「投資が怖い」を克服するための初心者におすすめの方法とは?を参照のこと。

 

積立投資の代表格「ドルコスト平均法」とは

「ドルコスト平均法」とは、定額購入法とも呼ばれるもので、株式や投資信託などの金融商品を一度に購入せずに毎月など定期的に一定の金額を継続して購入する投資方法のことです。

たとえば、投資総額を120万円としてA投信を購入するとします。

この場合、毎月末に10万円ずつA投信を購入していって、1年経過したとすると、ちょうど投資総額120万円(=10万円×12ヶ月)となります。

これを毎月末に5万円ずつA投信を購入していったとしたら、2年経過したところで、ちょうど投資総額120万円(=5万円×24ヶ月)となるということですね。

このように、「ドルコスト平均法」は、”定期的””一定の金額””継続して”という3つのポイントが揃った場合にいえる投資方法です。

 

計算することでわかる「ドルコスト平均法」のメリット

それでは、この「ドルコスト平均法」にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

このメリットを理解するために、定額投資(「ドルコスト平均法」)と定量投資(毎月同じ単位購入する投資方法)を比較してみましょう。

たとえば、A株の株価が年間を通して平均100円だった場合、毎月10万円ずつ購入する定額投資(「ドルコスト平均法」)と毎月1000株ずつ購入する定量投資をしたとします。

この時の各々の購入株数を一覧にすると以下の表になります。

 

株価(平均100円) 定額投資(毎月10万円投資) 定量投資(毎月1000株購入)
1月 90円 1111.111111 1000
2月 120円 833.3333333 1000
3月 80円 1250 1000
4月 60円 1666.666667 1000
5月 90円 1111.111111 1000
6月 80円 1250 1000
7月 95円 1052.631579 1000
8月 140円 714.2857143 1000
9月 110円 909.0909091 1000
10月 120円 833.3333333 1000
11月 110円 909.0909091 1000
12月 105円 952.3809524 1000
合計
12593.03562 12000

 

それぞれの合計購入株数をご覧いただけば一目瞭然ですが、定量投資では12,000株に対し、定額投資(「ドルコスト平均法」)では約12,593株とより多くの株数を購入できています。

どちらも投資総額は120万円ですから、1株あたりの取得単価は、定量投資では100円に対して、定額投資(「ドルコスト平均法」)では約95.3円(≒120万円÷12,593株)となり、1株あたり4.7円安く購入できたことになるわけです。

このように「ドルコスト平均法」は、価格が高い時は少ない数量を、価格が安い時は多くの数量を購入することに自動的になりますので、相場が上下動を繰り返すような場合はとくに平均取得価格が低くなります。

これが、「ドルコスト平均法」の最大のメリットといえます。

 

ずばり「ドルコスト平均法」の弱点は・・・

それでは、「ドルコスト平均法」にはデメリット、弱点と呼べるものはないのでしょうか?

細かくいえばいくつか挙げられるでしょうが、一つ大きな弱点があります。

一言でいえば、一本調子の上昇相場や下落相場に弱いことです。

この場合でも、先ほど比較した定量投資よりは定額投資(「ドルコスト平均法」)の方が価格が高い時は少ない数量を、価格が安い時は多くの数量を自動的に購入している分、平均取得価格は低く抑えることができます。

しかし、事前に上昇相場が想定できるのであれば、あがる前に一挙に購入してしまった方が良いわけですし、一方で事前に下落相場が想定できるのであれば、下りきるまでは購入しない方が良いといえます。

ただ、事前に上昇するか、下落するかは誰にもわからない前提に立てば、弱点とまではいえないかもしれませんが・・・

とはいえ、「ドルコスト平均法」が簡単便利な投資方法だからといって、決して万能ではないということは、覚えておいていただければと思います。

どのような投資方法にもメリットとデメリットがあり、そのメリットとデメリットを比較考量してメリットがデメリットを上回るのであれば実践する価値があるということです。

この意味では、決して万能ではないことを理解した上であれば、「ドルコスト平均法」は実践する価値のある投資方法といって良いでしょう。

 

 

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