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【続報】金融庁の進める保険の手数料開示はなぜ見送られたのか?

2016年5月27日

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05月27日

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先日金融庁の進める保険の手数料開示をどう思いますか?にてお伝えした銀行の窓口で販売されている保険商品の手数料開示に関する続報です。金融庁は今年(2016年)10月を予定していましたが、結果として延期となりました。そこで、今回はなぜ延期となったかのニュースをご紹介しつつ、一連の動きをどう考えるかについてお話していきます。

 

Reutersの記事によると

金融庁、保険の販売手数料開示を延期 地銀の理解進まず=関係筋

Business | 2016年 05月 26日 11:41 JST

[東京 26日 ロイター] – 金融庁は、10月に予定していた銀行の窓口で販売されている一部保険商品の販売手数料の開示を延期する。複数の関係筋が26日、明らかにした。

顧客と信頼関係を築いて持続的な収益構造の確立を促す観点から、金融庁が銀行に開示を求めてきたが、地銀界の理解が深まらず、一部の地銀が収益への悪影響を懸念して反発したことが要因。ただ、金融庁は開示を求める方針を変えておらず、金融審議会での議論などを通じ、理解を浸透させたい考えだ。

金融庁は手数料の開示にあたり、監督指針の改正案を20日に公表する予定だったが、前週、生保業界、銀行業界に改正案をいったん凍結する方針を伝えた。

前週に行われた地銀や第二地銀と金融庁幹部の例会で、金融庁側が手数料開示の趣旨を説明したのに対し、一部の地銀から「収益に悪影響が及ぶ」「銀行窓口の販売チャネルだけに限定して開示を求めるのは、不公平」といった反発が出たという。

金融庁は、顧客との信頼関係をもとに持続的な収益構造を築くという手数料開示の狙いへの理解が浸透しておらず「監督指針を改正しても、表面的に追従するだけの地銀が出てくる可能性があり、それでは本末転倒」(同庁幹部)と判断。改正案の公表をいったん取りやめた。

全文を読む

 

[コメント]

本稿にある通り、金融庁側が行った保険商品の手数料開示の趣旨説明に対し、一部の地銀から「収益に悪影響が及ぶ」等の反発が挙がったことが、延期となった最大の要因のようです。

ただ、この一連のニュースを通して、保険商品の手数料開示は金融庁側の要求としてのみならず、顧客側の要望としても大きいことが見えてきたと思います。

その中で、銀行側が意図していなくても、顧客側の要望よりも自行の収益が悪化する懸念に目が向いているように見えてしまっていること自体、収益悪化に繋がる可能性があるのではないでしょうか。

一部の銀行では、マイナス金利導入による収益圧迫から、フィー(手数料)ビジネスに注力する動きの中で、他の金融商品よりも明らかに高収益の保険商品一辺倒に近い勧誘が行われているとも聞きます。

もちろん私の知り得る範囲のことですから、すべての銀行がというわけではないでしょう。

とはいえ、たとえ一部の銀行であっても、そのような勧誘を行い目先の収益を追うことは、銀行業、ひいては金融業界全体が顧客からの信頼を損なうことに繋がることは必定だと考えます。

長期的な視野で見れば、顧客にとってはもちろん銀行にとっても、早期に手数料開示に踏み切るほうが、双方を利することになるのではないでしょうか。

 

【コメントした人】

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