生命保険の見直しを相談する際に、相談する前から見直し方法を限定してしまうのは誤りです。現在既に加入している生命保険を解約するにしても、解約には「全部解約」と「部分解約」という2つの方法があります。今回はこの2つの解約方法から生命保険の見直しのポイントについてお話していきます。
生命保険の2つの解約方法「全部解約」と「部分解約」
まず、生命保険の見直しを考える際に一番ネックになるのは、「若くして加入した保険を解約するともったいない」というところだと思います。
貯蓄型の生命保険であれば、保険料の支払い込み期間の途中で解約してしまうと今までに支払った保険料よりも戻ってくる解約返戻金が少なくなってしまうことが多いですから、誰しもが「もったいない」と思うはずです。
生命保険の見直しを考えるなら、まずは「解約」をしっかりと理解するところから始めましょう。
冒頭でもお伝えしたように、解約には「全部解約」と「部分解約」の2つの方法があります。
以下に一つずつ説明していきます。
全部解約
全部解約は文字通り保険を全て解約して保険契約を消滅させてしまうことをいいます。
みなさんが思っている「解約」のイメージ通りといっても良いかもしれません。
貯蓄型の保険の全部解約の場合、「今月以後は保険料を支払わないし、今までに貯まったお金(=解約返戻金)を全部返してください。以後の保障も無くなって構いません」というのが貯蓄型の保険の全部解約です。
掛け捨て型の保険の全部解約の場合は簡単です。「今月以後は保険料を支払わないので、保障も無くなって構いません。」というのが掛け捨て型の保険の全部解約です。
部分解約
部分解約は、保険を部分的に解約する方法です。
例えば、今の保険を20%だけ解約するとか、半分だけ解約するといった手法が部分解約です。
具体的には、1000万円の死亡保障金が出る保険に加入していたとして、20%部分解約をするということは、部分解約以後は800万円の死亡保障金の保険になるということです。
仮に、支払っている月々の保険料が1万円だった場合には20%部分解約をした翌月からは月額約8000円の保険料になるというイメージです。
そして、もし貯蓄型の生命保険を20%部分解約した場合には、現在貯まっている解約返戻金の20%が解約扱いとなり、戻ってくるということです。
つまり、100万円の解約返戻金が貯まっているとすると、20万円が戻ってきて残りが80万円になるということです。
部分解約が生命保険見直しのポイントの決め手!?
ここまでの説明でお分かりいただけたかと思いますが、2つの解約方法「全部解約」と「部分解約」の違いをまとめると以下のとおりになります。
全部解約は保険契約自体が全て消滅しますが、部分解約の場合は残った部分の保険契約はそれ以後も有効に継続されるという点が大きく異なるということです。
ここで、「なるほど。なるほど。わかったぞ!現在の保険を有効活用するってのは部分解約のことだったんだな。」と思ったあなた。
まだ結論を出すのは先の話ですよ。
部分解約が生命保険見直しのポイントの決め手ではありません。
たしかに部分解約も保険の見直しを考えている場合には知っておいていただきたい知識の一つであることは事実です。
ただ今回の一連のお話でお伝えしたいのは生命保険を見直す際には解約ではない別の方法があるということです。
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