生命保険の見直しで解約方法には2種類がありますが、生命保険の見直しのポイントは解約以外にもあります。そのポイントの一つが「払い済み」という方法になります。今回はこの「払い済み」とはどういったものでどういったメリットがあるか、デメリットはどこにあるかについてお話していきます。
解約以外の生命保険見直しのポイント「払い済み」とはどういう方法?
払い済みとは、来月以降の保険料の支払いを止めるという手続き方法のことです。
保険料の支払いは止めますが、「解約」ではないので、保障を残しつつ頑張って貯めてきたお金(解約返戻金)の運用は来月以降も継続させることができるというメリットがあります。
「来月以後はもう保険料を支払いません。でも、今月までに貯めたお金(解約返戻金)はすぐには返してくれなくて良いので運用を継続してこれからもっと増やしてください。」という要望を保険会社へ出すようなイメージです。
「保険料の支払いは止めたいけど、運用はこれからも継続させたい」という時に用いる方法ですので、保険の見直しをする際には非常に便利な手続きの一つです。
生命保険見直しのポイント「払い済み」のデメリットは?
では、払い済みのデメリットはなにかというと、払い済みをする時期によって元々の保障内容よりも小さくなってしまうという点です。
ここは詳細なご説明が必要と思いますので、具体例を見ていきましょう。
30歳から60歳までの約30年間保険料を支払う死亡保険金額3000万円の貯蓄型の終身保険を例に解説します。
30歳の時に上記の保険を契約して10年が経ち、現在40歳になったタイミングで払い済みの手続きをしたとします。
もともとは30年間保険料を支払う約束でしたが、結果的には10年間しか保険料を支払わなかったわけですから、全体の3分の1の期間だけ保険料を支払ったことになります。
保険料を支払う期間が3分の1、つまり最初に支払うと決めた当初の保険料総額の3分の1しか支払わないことになりますので、死亡保険金も3000万円という条件から3分の1に縮小されて、1000万円の死亡保険金の保険になるというイメージです(厳密には3分の1を少し下回りますので900万円前後になる場合が多いでしょう)。
ただ、 保障金額は小さくなってしまいますが、それでも今まで頑張って貯めてきたお金(解約返戻金)は今後も継続して運用をすることができます。
上記の具体例なら、30歳から40歳までの10年間、毎月頑張って貯めてきたお金は今後も運用が継続されるわけですから、努力が無駄にならずに済むということです。
生命保険の見直しを考えた場合、現在の保険契約を単純に解約してしまうのではなく、今までの努力を無駄にしない「払い済み」という選択肢も取り入れることによって、ご自身にとって一番良い見直しのプランになる可能性が増えていきます。
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