お金を稼ぐ、貯める、増やす。そうしたいという方がほとんどでしょう。しかしそう簡単にできるものではありません。そこで資産形成の様々な方法を知り実践することが必要不可欠です。ただその前にみなさんはしっかりとライフプランを立てているでしょうか?ライフプランとは何か、ライフプランを立てる意味について理解しているでしょうか?今回はこのライフプランについてお話していきます。
ライフプランとは
ライフプランとは一言でいってしまえば人生設計のことです。
たとえば、
「医者になって多くの人の命を救いたい」(就職)
「20代のうちに結婚したい」(結婚)
「子どもは2人以上ほしい。子どもには大学までは行かせてあげたい」(出産・子育て)
「郊外の一戸建ての家に住みたい」(住宅)
「もっと働きがいがあって給与もいい会社に勤めたい」(転職)
「老後は世界一周旅行でもしながら優雅に暮らしたい」(老後の生活)
といったようなことです。
ライフプランを立てる意味
それではなぜお金を貯める前、資産形成の方法を知り実践する前にライフプランを立てる必要があるのでしょうか?
これは端的にいえば人は目的がないとモチベーションが上がらないからです。
みなさんにも思い当たる節があるのではないでしょうか?
たとえばここにAさんとBさんがいるとします。
Aさんは漫然と「500万円くらいは貯金がほしい」と思い立って貯金を始めました。
一方でBさんは「定年退職後に念願だった世界一周旅行に必ず行きたい。そのために500万円貯める」というライフプランの元に貯金を始めました。
さて、AさんもBさんも「500万円を貯める」という点は同じですが、どちらがこの貯金、資産形成に成功すると思いますか?
当然世界一周旅行の費用という明確な目的のあるBさんのほうですよね。
ライフプランを立てることはご自身やご家族の将来像をイメージすることです。
この理想のイメージに向かってお金を貯めていくことが資産形成を成功に導くために必要不可欠といえます。
ライフプランの立て方のコツ
ここまででお金を貯める前、資産形成の方法を知り実践する前にライフプランを立てることの意味についてご理解いただけたかと思います。
ここからはライフプランを立てるに際して資産形成を成功に導くためのコツについてお話していきましょう。
このライフプランの立て方のコツとは、何がしたいのかといった目的とともにいつまでにといった期限といくら必要なのかといった金額を明確にすることです。
たとえば、「35歳までにマイホームを購入するために頭金500万円を貯める」ということです。
「マイホームを購入する」という目的があっても、いつまでという期限やいくら必要かといった金額が明確になっていないというのは目的というゴールが曖昧なわけですから、スタートである現状と目的というゴールのとのギャップがわからないということになってしまいます。
これでは現状をスタート地点として資産形成を始めても、とくにゴールまでの期間が長期となればなるほど、自分がどこまでゴールに近づいているかといった途中経過がわからず、それとともにモチベーションの低下は避けられないでしょう。
ただし、ここで一つ注意しておいていただきたいのは、目的・期限・金額を明確にした上で走りだすことは大切ですが、途中その時々で不測の事態が生じることがままあります。
たとえば、現在25歳で「35歳までにマイホームを購入するために頭金500万円を貯める」というライフプランに向かって動き出したとしましょう。
その途中30歳の時にご家族に介護を要する方が出てしまい介護費用の援助をしなければならなくなったとします。
この場合、優先すべきは当然ご家族の介護費用の援助をすることです。
このように現時点では思いも寄らなかった不測の事態というものが人生において生じることは珍しい話ではありません。
この時はあらかじめ決めていたライフプランの変更を余儀なくされることになります。
ですから、ライフプランはあくまでも達成すべきものと捉えるとともに、変更する必要が出る可能性のあるものということを念頭に置いておくのもまた大切です。
今回お話した内容は「当たり前すぎる」と思われた方も少なくないかもしれません。
しかし、当たり前のことを当たり前にできることがお金を貯める、資産形成に成功する秘訣ともいえます。
ぜひライフプランをしっかり立てて資産形成に取り組むようにしていただければと思います。
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