資産形成や資産運用をする上において、株式や債券、投資信託といった金融商品、不動産から適切なものを選択し、投資するのが非常に重要です。そこで今回は初心者の方が投資について勉強し、実践していくにあたって、上手・下手を見分けるポイントを3点お伝え致します。ぜひご参考いただき投資の勉強、実践にお役立てください。
投資の上手・下手を見分ける3つのポイントとは?
投資の上手・下手を見分け方とは、このポイントができていれば投資上手、できていなければ投資下手といえるものです。
具体的には以下の3点になります。
1 コスト意識が高いか低いか
2 流動性リスクを十分検討しているか否か
3 損切りできるかできないか
一つずつ解説していきましょう。
1 コスト意識が高いか低いか
投資の上手な方はコスト意識が高いものです。
入口出口でどのくらい手数料がかかるか、ランニングコストはどの程度か、そして税制はどうなっていてどのくらいの税金がかかるか、といった具合に細かく調べ上げる傾向にあります。
その一方で、投資の下手な方はコスト意識が総じて低いです。
最悪の場合、手数料や税金といったコストがかかっていることすら分かっていない方もいらっしゃいます。
ただ誤解のないように注意していただきたいのは、投資が上手=コスト意識が高いといっても手数料がかからない、ないしは手数料が安いものをとにかく手当たり次第に選択するというわけではないということです。
同一の金融商品で手数料が安いということであれば、そちらを選択するべきところでしょうが、中には安かろう悪かろうといったものもありますから、これをきちんと見極め取捨選択した上で投資できなければ投資上手とはいえません。
2 流動性リスクを十分検討しているか否か
流動性リスクとは、市場で取引量が少ないために株式や債券などの金融商品や不動産を換金しようと思った時に、すぐに売れなかったり、希望した価格で売れなかったりするリスク(不確実性)のことをいいます。
投資の上手な方は流動性リスクを十分検討してから投資をします。
とくに市場は予期せぬ時期と規模で大きく動くことを十分理解しているので資金を固めることを嫌う傾向にあります。
その一方で、投資の下手な方はこの資金を固めることを安心感を得るために行ってしまいがちです。
これは資金を固めてしまって思考停止した方が気が楽だからでしょうが、これでは身動きを取れなくして、いざという時に自分で自分の首を絞めてしまいます。
ですから、投資上手は流動性リスクの低い、市場での取引量が多い、それでいてシンプルな金融商品に投資をするのを基本としているといって良いでしょう。
3 損切りできるかできないか
投資の上手な方は投資を実際にする前に須らく”自分ルール”を決めています。
この”自分ルール”とは、たとえば株式投資において「買値の10%下落したら必ず損切りする」といったようなものです。
投資上手はこの事前に決めた”自分ルール”を厳守して投資家心理上やりづらい損切りも厭いません。
その一方で、投資の下手な方は”自分ルール”を事前に定めていても損切りを行えずに塩漬けにしてしまうことが少なくありません。
損切りを行い一旦現金化することは投資そのものはもちろん精神的にも仕切り直すことになりますし、次の投資機会を的確に掴むために必要不可欠なものです。
これができるか否かによって投資の上手・下手が決定的に分かれるといっても過言ではありません。
ここまででお伝えしたことはどれも投資を成功に導くために必要不可欠なものです。
これらをぜひご参考に投資上手になっていただいて、資産形成や資産運用に役立てていただければと思います。