資産形成や資産運用をする上で、これからは債券投資よりも株式投資が主軸になる(※)とお伝えしました。ただ、だからといって債券投資が全く不要というわけではありません。債券は金融商品の中でも最も種類が豊富にあります。そこで、今回は債券の種類を分類整理して、できる限りわかりやすくお伝えしていきます。
※ 金利上昇で利回りはどうなる!?債券投資の魅力が失われていく理由とは?を参照のこと。
【債券の種類①】債券の発行体による分類
債券は、国内外の様々な発行体により、発行されています。
公共債
公共債とは、国や地方公共団体等が発行する債券のことです。
・国(政府)・・・国債(超長期国債・長期国債・中期国債・割引国債・国庫短期証券・個人向け国債)
・政府関係機関・・・政府関係機関債(政府保証債・非政府保証債(特殊債)・財投機関債)
・地方公共団体・・・地方債(東京都債・大阪府債・etc.)
民間債
民間債とは、民間企業が発行する債券のことです。
・一般企業・・・社債(普通社債・転換社債・ワラント債・etc.)
・一部の金融機関・・・金融債(利付金融債・割引金融債)
外国債
外国債とは、外国政府や外国企業等が発行する債券のことです。
・外国政府、外国企業、国際機関・・・外国債券(円建て外債・外貨建外債・デュアルカレンシー債・etc.)
【債券の種類②】債券の利払いによる分類
債券は、利払いの有無でも分類されます。
・利払いのある債券・・・利付債(固定利付債・変動利付債・etc.)
・利払いのない債券・・・割引債(割引債・ストリップ債・etc)
【債券の種類③】債券の機能による分類
債券は、機能によっても分類されます。
・利払いや満期償還がある一般的な債券・・・ストレート債
・株式に転換できたり、引受けの権利がついた株式にからんだ債券・・・エクイティ債
【債券の種類④】債券の募集形態による分類
債券は、募集形態によっても分類されます。
・どなたでも購入できる、不特定多数を対象に募集される債券・・・公募債
・あらかじめ購入者が決められた、特定の方だけが購入できる債券・・・私募債
【債券の種類⑤】債券の発行時による分類
債券は、発行状況によっても分類されます。
・新規に発行される債券・・・新発債
・既に市場で取引されている債券・・・既発債
今回ご紹介した債券の種類の中にはわからないものがいくつかあったかもしれませんが、まずはざっくりと分類整理して名称だけでも覚えておいていただければと思います。
また、別の機会にこれらの中から個別の債券の解説をしていきますので。
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