皆さんは資産運用という言葉を耳にする機会は少なからずあるかと思います。それでは「資産運用ってどういうもの?」と聞かれたらどのように答えますか?意外と答えられない方も多いかもしれません。そこで今回は資産運用とは何かというテーマについて資産形成と対比しつつポートフォリオを軸としてできるだけ簡単にわかりやすくお話していきます。
簡単にいうと・・・
資産運用とは〜資産運用と資産形成の違い〜
資産運用とは、簡単に一言でいうと自身の保有する資産を貯蓄や投資し、効率的に資産を増やしていくことです。
ここでいう貯蓄とは銀行等に預金すること、投資とは株式や債券、投資信託等の金融商品や不動産を購入することを指します。
それでは、この資産運用と資産形成の違いとは何でしょうか?
これまでに資産形成サイドからの話をお読みいただいている方は既にご存知かもしれません。
これについては以前にご紹介した記事がありますので、以下に引用します。
「資産運用」とは…「既に形成された資産のある方」が金融資産や不動産資産への投資を通じて、さらなる利益を求めたり、減らさないように資産を利用すること。イメージとしては10ある資産を配分を考えながら増やすこと。
<中略>
「資産形成」とは…「現在資産のほとんどない状態の方」が0→1→2→3→4→5と資産を着実に増加させていこうとすること。資産運用の前段階といえる。最低1000万円の金融資産までは資産形成の段階。
ポイントは、資産運用が「既に形成された資産のある方」といういわゆる貯蓄が既にあって余裕のある方にその対象を限定しているのに対し、資産形成は「現在資産のほとんどない状態の方」といっているように資産運用するほどの余裕がまだないすべての方を対象としているということです。
ですから、資産形成を”資産運用の前段階”としているわけですね。
ここで資産形成から資産運用に段階を移すに際して”最低1000万円の金融資産”で区切っているのはあくまで目安です。
現在や将来の人生設計や家族構成等によって人それぞれ必要なお金の額は違うでしょう。
このように資産運用の前段階という位置付けで資産形成があるわけです。
ですから、1000万円以上の金融資産をまだ保有していないという方はこちら(資産形成の相談前に読んでおきたい記事5選【まとめ】)等を読んで資産形成を実践した上で、資産運用へと移行していただければと思います。
資産運用と資産形成の違い(イメージ)
資産運用の肝は「ポートフォリオ運用」にあり!
それでは、ここからは1000万円以上の金融資産を保有されている方向けに資産運用について簡単に肝となる部分だけお話していきます。
資産運用の肝となるのはずばりポートフォリオ運用です。
実はこれについても以前に資産形成サイドから資産形成の段階では「ポートフォリオ運用」に拘るべからず!という結論付けてお話しました。
詳しくは上記リンク先の記事をお読みいただきたいのですが、ここでは簡単におさらいしておきましょう。
まず、ポートフォリオとは、株式や債券、投資信託などの金融商品の組み合わせのことで、とくに具体的な金融商品の詳細な組み合わせのことです。
よく混同されがちなものとして、アセットアロケーションがあります。
アセットアロケーションとは、資産配分のことで、運用する資金を「現預金」・「国内株式」・「外国株式」・「国内債券」・「外国債券」・「不動産」などの同様の特性を持つ金融商品ごとにグループ分けした資産にどのような割合で投資するのかを決めることです。
この違いに着目した上で、資産形成では積立投資による時間分散が最重要のため、ポートフォリオ運用にまで踏み込まずにアセットアロケーションをどうするか程度に止めるべきと結論付けたわけです。
それでは資産運用ではどうなのでしょうか?
資産運用においても時間分散の観点が重要なことには違いありません。
ただ、先ほどお伝えしたように、資産運用は資産形成と違い既に保有している資産をどう貯蓄や投資に回すかというものであって、時間分散によって金融商品への投資に回さずに貯蓄するという選択もアセットアロケーションかつポートフォリオ運用となるという理解が必要です。
その意味では、資産運用は資産形成の正反対に位置していると考えていただければと思います。
まとめ記事に戻る:2017→2018年初心者向け資産運用のおすすめ!
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