資産運用

マイナス金利時代の資産運用で選ぶべき金融商品の種類は?

 

 

先回(※)はマイナス金利時代の資産運用で初心者におすすめの目標運用利回りは年3%(複利)とお伝えしました。それではこの目標運用利回りを達成するために選ぶべき金融商品の種類は何が考えられるでしょうか?今回はこの点についてとくに株式と債券の比較に焦点を当てながらお話していきます。

※ 資産運用初心者におすすめの目標運用利回りは年何%?

 

前の記事:【資産運用】金融商品の種類〜特徴とリスク〜

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マイナス金利時代の資産運用で選ぶべき金融商品の種類は?
目標運用利回り年3%達成には元本保証の金融商品では実質不可能!

目標運用利回り年3%(複利)というのは「意外と大した目標じゃないな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

「このくらいなら元本保証とか、ほとんどリスクのない預金や債券で運用すればいいのでは?」

しかし、なかなかそううまくはいかないものです。

以下の図をご覧ください。

 

スクリーンショット 2016-05-29 12.34.26

 

資産運用前に初心者が押さえておきたいマイナス金利の基礎知識で詳細をお伝えしましたが、今年(2016年)2月16日より日銀によって導入されたマイナス金利政策によって上図のように預金金利や債券の利回りは0(ゼロ)に極めて近い、ないしはマイナスにまで低下しています。

具体的には、元本保証の預金でいうと、普通預金が年0.001%、定期預金(5年満期)が年0.01%という状況です。

もちろん銀行によって預金金利は異なりますが、相対的に高い金利を提示している銀行でも年0.1〜0.2%程度となっています。

一方、発行体が債務不履行とならない前提で、満期(償還期限)まで保有すれば元本が割れずに戻ってくる円建ての債券はどうでしょうか?

円建て債券の利回りの基準となる長期金利(新発10年国債利回り)が-0.114%(2016年5月27日現在)とマイナス利回りに陥っています。

これを基にして、地方債(都道府県など地方公共団体が発行する債券)や社債(一般の会社が発行する債券)の利回りは、各発行体の信用リスク(貸したお金を回収できなくなる不確実性)に応じて決まります。

すると、地方債や社債は長期金利と比較すれば高い利回りとなるわけですが、何せ基準となる長期金利がマイナス利回りに陥っていますから、目標運用利回りの年3%(複利)には到達できる状況にはありません。

しかも債券は原則として複利(※)ではなく単利です。

※ 複利と単利の違いについては金利と利子、単利と複利。これを読めば自分で計算できる!を参照のこと。

これも駄目押しで目標運用利回り達成を遠のかせているといえるでしょう。

ここまででいえるのは、元本保証や元本保証に近い金融商品では目標運用利回り年3%(複利)を達成することは実質不可能で、目標達成のためには相応のリスク性がある金融商品を選択しなければならないということです。

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マイナス金利時代の資産運用で選ぶべき金融商品の種類は?
マイナス金利時代の資産運用は「株式投資」を主軸に!

冒頭で今回はとくに株式と債券の比較に焦点を当ててお話していくとお伝えしました。

また、ここまでで預金はもちろん(円建て)債券でも目標運用利回り年3%(複利)を達成することは実質不可能であることをご説明しました。

ここで結論を先にお伝えすると、マイナス金利時代の資産運用は「株式投資」を主軸とすべきだと私たちは考えています。

その理由をお伝えしていくにあたって、まずは債券と金利の関係について解説します。

以下の図をご覧ください。

 

スクリーンショット 2016-05-29 13.28.28

 

上図のように、金利下落時は債券価格が上昇し、金利上昇時は債券価格が下落するという関係があります。

そして、現在は金利下落時であり、債券価格が上昇しているということです。

ただ、ここで問題となるのは果たして今後も金利下落時が続く、つまり債券価格が上昇していくのかどうかということです。

ここからは、ある程度確からしい予想をお話します。

私たちは、既に日本国内の金利はマイナス金利政策導入によって極限近くまで低下しており、いずれ金利上昇に伴って債券価格が下落に転じると考えています。

つまり、債券価格は現在がピーク、あるいはピークに近いということです。

それでは、ここからは株式と債券の関係について解説していきます。

以下の図をご覧ください。

 

スクリーンショット 2016-05-29 13.20.39

 

上図は日経平均株価と長期国債先物価格の直近1年間の推移を比較したチャートです。

両者の価格の上下幅はだいぶ異なりますが、傾向として債券価格が上昇しているのに対して、株価が下落しているのは見て取れるかと思います。

ここからいえるのは、先ほどの債券と金利の関係と同様、債券価格上昇時に株価は下落し、債券価格下落時に株価は上昇する関係性が推定されるということです。

つまり、先ほどの今後債券価格の下落が予想されるというお話と総合すると、今後株価の上昇が見込まれるということになります。

もちろんこれらはあくまでも将来の予測に過ぎませんから確証はありません。

しかし、可能性として十分にあり得るものとして頭の片隅に置いてほしいものではあります。

それでは株式投資であれば、目標運用利回り3%(複利)は達成可能なのでしょうか?

日本国内の株式(ここでは配当込みのTOPIXを使用)の過去20年間のリスクとリターン(※)の実績を計算すると、リスクが年平均18.0%、リターンが年平均0.2%となっています。

※ リスクとリターンについては投資のリスクとリターンについて考えるを参照のこと。

これは、日本国内の株式が過去20年間、年-17.8〜+18.2%(0.2±18.0%)で推移したことを意味します。

かなり幅があるものの、目標運用利回りである年3%(複利)も上記の範囲内にあることは確認しておいてください。

一つ注意点としては、これはあくまでも過去実績から計算したもので、今後将来的にどう推移していくかの確証が得られたわけではないということです。

しかしながら、先述の債券と金利、株式と債券の関係から導き出した予測に基づけば、株式投資で目標運用利回り年3%(複利)を達成できる可能性はあると考えても筋が悪くはないでしょう。

ここから先は具体的に株式投資をどううまく行えば目標運用利回り3%(複利)を達成できるかという方法論になります。

この具体的な方法についてはまた別の回に譲りましょう。

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