早期から資産形成についての考え方や方法を学び実践するのは素晴らしいことに違いありません。しかし物事にはその時々に応じて何を優先すべきか順序というものがあります。とくに20代の方に貯蓄や投資といった資産形成よりも重要視して実践していただきたいこと。今回はこれについてお話ししていきましょう。
前の記事:「資産形成=投資」と考えてはいけない理由
20代の方が貯蓄や投資といった資産形成方法の実践よりも重要視すべきは◯◯◯◯!
最初に答えからお伝えしてしまいましょう。
20代の方が貯蓄や投資といった資産形成方法の実践よりも重要視すべきこと。
それは自己投資です。
自己投資とは文字通り自分に投資すること、もう少し具体的にいうと将来の収入を増やすために現在の収入と支出の差額を貯蓄に回さずに自分への投資に回すことを指します。
たとえば現在の仕事のスキルアップを図るために関連する資格を取得すること等がこれに当たります。
ただ、自己投資と一口にいっても幅広く捉えられるものになりますので、資格取得といった目に見える形のものに限定する必要はありません。
要は将来の収入を増やすという目的に適ったものでありさえすれば良いと柔軟にお考えください。
一つだけ注意点を挙げるとすれば、自分磨きと称して華美に着飾ったり、あるいは人脈作りと称して無闇に飲み歩いたりといったことは投資ではなく単なる浪費になってしまいますので、たまの息抜きとしては否定はしませんが、自己投資とは明確に区別する必要があるということです。
それではなぜとくに20代の方は貯蓄や投資といった資産形成方法の実践よりも自己投資を重要視すべきなのでしょうか?
資産形成の実践にあたっては収入を増やし支出を減らすことで毎月の貯蓄額を増加させ、それと同時に効率的な資産増加を図るために株式や投資信託等の金融商品への積立投資を行うことが王道の方法です。
これらのうち支出を減らす=節約は今すぐに行うことができます。
一方、収入を増やすというのは、現在のお勤め先での昇給を目指すにしても、副業や転職、起業に挑戦するにしても、一朝一夕にできることではありません。
ただ、収入を増やすことは資産形成方法のもう一つの肝である金融商品への積立投資を行うにあたって貯蓄額を増加させるために必要不可欠です。
また、収入を増やすことができれば、支出を減らすために無理な節約を行わずに済むということでもあります。
ですから、20代などの早期のうちから相応の資金と時間、労力を投じる、つまり自己投資を計画的かつ柔軟に行うことこそ、将来の収入を増やし、貯蓄や投資といった資産形成方法を円滑に実践するためにぜひ行っていただきたいわけです。
冒頭でもお伝えした通り物事にはその時々に応じて何を優先すべきか順序があるというのはこういうことです。
ここで以前の記事(※)でご紹介した年代ごとに実践することについて整理したイメージ図を参考までに以下に掲載しておきます。
※ 資産形成から資産運用へ〜初心者におすすめの目安〜を参照のこと。
年代ごとに実践すること〜20代は自己投資が最重要!〜
自己投資も資産形成同様に地道にコツコツと積み上げていくことが大切です。
できるだけ早期からご自身の将来の収入を増やすために今何ができるかを考え実行に移していってください。
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