金融庁の提唱する「貯蓄から資産形成へ」。貯蓄や投資といった資産形成方法の実践を始めるべき時期は皆さんそれぞれの状況に応じて様々ですが、あえて年代別に適した時期の目安をお伝えすると「30代」が最もおすすめの年代であると私たちは考えています。それはなぜでしょうか?今回はその理由についてお話ししていきましょう。
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なぜ30代が貯蓄や投資といった資産形成方法の実践の始め時なのか?
資産形成方法の王道といえるものは、まず収入を増やし支出を減らすことで毎月の貯蓄額を増加させ、それと同時に効率的な資産増加を図るために株式や投資信託への積立投資を行うことです。
これを始めるにあたっては、冒頭でもお伝えした通り皆さんそれぞれの状況に応じて様々であって、一概にいつからといえるものではないというのが前提となります。
一ついえるのは、資産形成の最大の目的の一つといえる老後資金の確保を考えた場合、大半の方にとってはできるだけ早期に始めた方が良いとはいえます。
なぜならば老後資金確保の準備期間、つまり資産形成の実施期間が長ければ長いほど、これを短く見積もるよりも相対的に期間中の各月の負担は軽くなりますし、また途中で不測の事態が生じてしまった場合でも取り返しがつきやすいからです。
この資産形成はできるだけ早期に始めた方が良いことを考慮して、あくまでも目安として適した年代となるのが30代ということになります。
それではなぜ30代なのでしょうか?
その理由をお伝えするにあたっては5年に1回実施される総務省統計局発表の「全国消費実態調査(2人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果)」がヒントを与えてくれています。
ここでは最新の調査結果である「平成26年全国消費実態調査(2人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果)結果の概要」(平成27年12月16日発表、総務省統計局)に基づいてお話ししていきましょう。
この調査結果から計算して割り出した30代の保険や有価証券の購入を含む平均貯蓄額はおよそ月5万円、年間にすると60万円になります。
一方、このうち有価証券の購入に絞り込んだ平均投資額はおよそ月500円、年間6,000円です。
ここから30代の平均投資額は平均貯蓄額の1%程度ということが分かります。
これらはあくまでも平均値に過ぎませんが、30代全体の傾向として貯蓄に回す毎月の収入から支出を差し引いた黒字は確保できるようになっているものの、資産を積極的に増加させるための投資にはほとんど目が向いていないといえるでしょう。
つまり、先ほどお伝えした資産形成方法の王道からすると、30代の方は既にある程度貯蓄を増加させる道筋は立っているわけですから、あとは資産増加を図るために少しでも投資に関心を寄せて株式や投資信託への積立投資を実践すれば良いということになります。
このような資産形成の実践への入りやすさこそが目安として30代が資産形成を本格的に開始するのに適した時期であることの理由です。
最後に以前の記事(※)でご紹介した年代ごとに実践することについて整理したイメージ図を参考までに以下に掲載しておきます。
※ 資産形成から資産運用へ〜初心者におすすめの目安〜を参照のこと。
年代ごとに実践すること〜30代から積立投資を本格的に始めよう!〜
投資未経験者の方にとって株式や投資信託への投資は非常にハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、投資は本来楽しく行うことのできるものです。
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