「20代の若いうちは貯蓄、資産形成することなど考えずに自己投資に稼いだお金をドンドン使うべき!」というのはよく言われることです。それも大いに結構なことでしょう。ただし皆さんは消費と投資の違いをしっかりと理解できているでしょうか?これが理解できていないと投資のつもりが単なる消費、悪くすると浪費となってしまいかねません。
とくに20代の方は要注意!消費と投資の違いとは?
あらかじめ誤解の無きようにしていただきたいのですが、ここでは何も消費が悪いと言いたいわけではありません。
むしろ皆さんが各家計において消費をすることは日本国内の経済にとって好影響を与えるものですから、金銭的に余裕のある方にはぜひおすすめしたいと思います。
しかし、消費と投資を混同してしまい、とくにそれは消費に該当するにもかかわらず投資だと誤認して行うのはよろしくないと言いたいのです。
それでは消費と投資の違いとはどこにあるのでしょうか?
消費と投資の違い
上図にあるように消費も投資も先にお金を使うという点では共通しています。
一方、消費と投資はそのお金を使う対象が支出した以上の金銭的価値を生む可能性があるかどうかによって違いが生まれることになります。
つまり、支出した金額を超えた金銭的価値を生む可能性のあるものが投資、支出した金額以下の金銭的価値しかないものが消費というわけです。
たとえば、将来の収入増を見込んで司法試験や公認会計士試験などをはじめとした資格取得に向けての支出は投資といって差し支えないでしょう。
一方で同僚や学生時代の仲間と飲み歩いたりするのは消費です。
ここで問題になるのは消費か投資か判断するにあたってどちらとも捉えることのできるグレーゾーンが広いことが挙げられます。
人脈作りのために社外の方と飲みに行く、見聞を広めるために海外旅行をするなどといったことは消費と投資どちらともいえそうです。
そこで一つおすすめの判断軸をご提供しておきましょう。
それはその支出の対象が自己完結し事前情報として金銭的な価値換算できるかどうかです。
先に挙げた資格取得などは自分の努力次第の部分が大きいですし、またその資格を取得した場合に現在の自分と比べてどの程度の収入増が見込めるかというのが比較的容易に計算できるかと思います。
しかし、人脈作りのために社外の方と飲みに行くことは相手次第の部分が大きいですし、またそれを事前に金銭的な価値換算することはできないでしょう。
見聞を広めるために海外旅行をするというのも、その行為そのものは自己完結していても、金銭的な価値換算をすることはできません。
このようにその支出の対象が自己完結し事前情報として金銭的な価値換算できないものはすべて消費と割り切ってしまうほうが良いということです。
先ほどお伝えしたように何も消費が悪いと言っているわけではありません。
消費と投資を混同してしまい、とくにそれは消費に該当するにもかかわらず投資だと誤認して行うのはよろしくないということです。
それに社外の方と飲みに行くのもまた海外旅行をするのも打算的に行っては楽しくないでしょう。
いっそ消費として打算なしに楽しんでしまったほうが思いがけない金銭的価値を生むということもあるかもしれません。
ですから、消費と投資はご自身の中で厳密に区分けしておいたほうが良いのです。
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