20〜40代の皆さんに生命保険など保険の仕組みについてお話しする段階に入ると「また難しい話なんでしょ」と身構えてしまう方が少なくありません。そこでここでは細かい点は一旦横に置いてできるかぎり簡単にわかりやすい言葉で保険の仕組みを説明していきます。きっと「保険の仕組みって意外と簡単!」とおわかりいただけるはずです。
保険の仕組みを簡単にわかりやすく解説!
保険とは何かの幹さえわかれば後は枝葉の話
保険とは一言でいうとお金を少しずつ出し合って万が一の事態が起きてしまった困っている人に出し合ったお金の一部を渡して助けてあげる制度のことです。
基本的には生命保険に限らず損害保険でも保険と名がつけば仕組みは同じです。
たとえば、1回遅刻したら1,000円罰金を取られてしまう学校があったとします。
ここでは話を簡単にするために、その学校に通う生徒の1ヵ月のお小遣いはみんな平等に1,000円だったとしましょう。
そうすると月に1回でも遅刻した場合、1ヵ月のお小遣いが全部なくなってしまうという、とても悲しい状況に陥ってしまいます。
ですから、当然のことながらほとんどの生徒が遅刻をしないように毎日気をつけて学校に通っていました。
そんなある日、30人の生徒がいるクラスの学級委員長がこんなことを思いついて言いました。
「遅刻をして1,000円罰金を取られたら1ヵ月のお小遣いが全部なくなっちゃう。それはみんな困るよね。でも具合が悪い時とかそれぞれに色々なことがあって、どうしても遅刻してしまうおそれがある。
そこで考えたんだけど、みんなでお小遣いの中から100円だけ出し合って、30人で毎月3,000円ずつ貯まっていく共同貯金箱を作ったらどうかな。それで仕方なく遅刻してしまった人がいたら、その共同貯金箱の中から学校に罰金を支払うんだ。そうすれば、とりあえず1ヵ月のお小遣いが全部なくなる心配は減らせるから、みんな今よりも安心することができるよ!」
「一人ひとりが少ない負担をすることで、その中で将来的に本当に困ってしまう人を救う」という発想を相互扶助(そうごふじょ)と言います。
上記の例で言えば、共同貯金箱に当たるものが保険とお考えいただければわかりやすいかと思います。
このように保険の仕組みは枝葉を除いて幹の部分に焦点を当てれば決して難しいものではないのです。