「資産形成や資産運用を始めるにあたってまず何か準備が必要でしょうか?」多くの初心者の方たちから寄せられるご質問です。これに対して決まって「一つだけ準備しておくことをおすすめしています。資産形成や資産運用を円滑に行うためには必要不可欠なものです」とお答えしています。それは一体何かについてここではお話していきましょう。
前の記事:現実を直視せずに「資産運用は不要」と思っていませんか?
資産形成と資産運用はライフワークだからこそ初心者は・・・
まず以下の図をご覧ください。
資産形成と資産運用の基本的な考え方
上図は資産形成と資産運用の基本的な考え方をイメージとして表したものです。
0(ゼロ)から資産をつくっていく資産形成にしても、既にある資産を増やしていく資産運用にしても、「一生をかけてする仕事(ライフワーク)」といえます。
それは好むと好まざるとに関わらずお金の問題は一生ついて回るからです。
人生90年時代に差し掛かった現在、何歳から始めるにしてもその生涯を終えるまでと考えれば、10年、20年、30年、・・・と長期間、実践していくことになります。
また、資産形成や資産運用の実践とは決して難しいものではありませんが、地味で地道な作業の繰り返しです。
あたかも果てしなく続く階段を一歩ずつ上っていくようなものと言えばイメージしやすいかもしれません。
このように資産形成や資産運用には根気が必要不可欠です。
根気よく続けるということはモチベーションを維持し続けることに他なりません。
それではモチベーション維持の秘訣はどこにあるのでしょうか?
モチベーション維持にGOAL(ゴール)の存在は欠かせない
モチベーション維持の秘訣はGOAL(ゴール)を自分で設定することにあります。
資産形成や資産運用の実践が果てしなく続く階段を一歩ずつ上っていくようなものだからといって、GOAL(ゴール)も何も無い状態では上図右側のように暗中模索で不安をずっと抱え続けることになります。
もちろん健全ではないですし、第一、これではモチベーションを維持し続けることはほぼ不可能でしょう。
ここでのGOAL(ゴール)とは「具体的な目標」のことを指します。
たとえば「老後の生活のために60歳までに5000万円の資金をつくる」といったようにです。
このようにGOAL(ゴール)設定を明確にしておけば、そのGOAL(ゴール)に対して逆算することで今何をする必要があるか、あるいは何をしてはいけないかといったことがはっきりと分かります。
この状態になってはじめて上図左側にあるようにモチベーションを維持し続けながら根気よく資産形成や資産運用に取り組む準備が整ったといえます。
この「GOAL(ゴール)=具体的な目標」の設定こそが冒頭でお話した資産形成や資産運用を始めるにあたってすべての初心者の方にただ一つ準備するのをおすすめしているものになります。
初心者におすすめの資産形成と資産運用の第一目的とは?
それでは資産形成や資産運用のGOAL(ゴール)を定めるにあたって何を目的とすれば良いのでしょうか?
これに唯一無二の答えはありません。
皆さんそれぞれに人生設計(ライフプラン)というものをはっきりかどうかは別にしてお持ちかと思います。
これに従って皆さんそれぞれで決めてください。
といっても、初心者にとっては「手がかりがないと決めれない・・・」という方も少なくないかもしれません。
そこで一般に「人生の三大資金」と呼ばれるものがあります。
これは皆さんの人生での出来事(ライフイベント)で起こる可能性のあることの中でもとくに大きな出費となるためじっくりと準備する必要のある資金です。
人生の三大資金
上図のように人生の三大資金とは「教育資金」・「住宅資金」・「老後資金」のことです。
これらはどれも数百万〜数千万円、場合によっては億単位の出費となります。
ですから、人生の三大資金はどれも資産形成や資産運用の目的として不足はないといって良いでしょう。
この中から最も現状のご自身やご家族の人生設計で重要だと思うものを一つ選ぶというのが取り掛かりやすいかと思います。
ただ、ここまで絞っても「人生設計なんてそんなに深く考えたことないし・・・」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、そのような方のために人生の三大資金の中から資産形成や資産運用の目的としてとくにおすすめの一つを選んでしまいましょう。
それは「老後資金」です。
資産形成と資産運用の第一目的は「老後資金」
上図は人生の三大資金それぞれの出費となる時期を表したものです。
教育資金と住宅資金は人によって時期が異なるものですが、概ね20〜50代の現役世代のうちに必要となる資金、その一方で老後資金は60代以上の高齢者世代になってから必要となる資金です。
この違いに着目していただくと、現役世代のうちは大きな出費があってもその後の人生の長さや気力、体力、収入源の選択肢の多様さなどから取り返しがつきやすいのに対し、高齢者世代になってからではその後の人生が相対的に短いことや気力、体力の問題、また収入源が限定的になることから取り返しがつきにくいといえます。
また、そもそも教育資金や住宅資金はご自身の選択によっては不要となることもあります。
独身やDINKS(共働きで子どもを意識的に作らない、持たない夫婦)の道を選択すれば教育資金は不要ですし、住宅を購入しなければ住宅資金は不要です。
一方で老後資金はご自身の選択の余地がほとんどありません。
ほんの一部の例外を除いてご自身の寿命が何歳なのか知っているという人はいないわけですから。
このように現役を引退した後の高齢者世代になってからの取り返しがつきにくい大きな出費である点、いつ終わるか分からないご自身の寿命までという選択の余地がほとんどない点から、老後資金を資産形成や資産運用の第一目的とすることをおすすめします。
これに基づいて「老後資金のために◯歳までに△円の資金をつくる」といったGOAL(ゴール)、具体的な目標をご自身で考えてみてください。
老後資金としていくらくらい必要になるかはこちらをご参考にしていただければ良いでしょう。
まとめ記事に戻る:【おすすめ】ライフワークとしての資産形成と資産運用
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