みなさんは「日本のGDPって世界で何番目?」と質問されて即答できるでしょうか?
答えを先に言ってしまいますが、わが国のGDPは2013年現在、世界3位です。
これまでにお話してきましたが、GDPというのは国ごとの経済規模をはかる上で重要な指標です。
そしてこのGDPを用いてわが国がどれくらいの立ち位置に現在いるのかを知るのは非常に大切なことです。
それではGDPの世界ランキングを見ていきましょう。
ちなみに数字は2013年現在、通貨単位がバラバラでは比較になりませんので便宜上国際決済通貨である米ドルに当時の為替で揃えています。
またデータ元はIMF – World Economic Outlook Databasesです。
世界の名目GDPランキング 対象国:188カ国
1位 アメリカ 16兆7680億USD 北米
2位 中国 9兆4691億USD アジア
3位 日本 4兆8985億USD アジア
4位 ドイツ 3兆6359億USD ヨーロッパ
5位 フランス 2兆8073億USD ヨーロッパ
6位 イギリス 2兆5232億USD ヨーロッパ
7位 ブラジル 2兆2460億USD 中南米
8位 ロシア 2兆0967億USD ヨーロッパ
9位 イタリア 2兆0719億USD ヨーロッパ
10位 インド 1兆8768億USD ヨーロッパ
このランキングをご覧になってみなさんはどのように感じるでしょうか?
最近色々と経済的に暗いニュースが流されていますが、GDPの順位がこれだけ高ければわが国はまだまだ豊かではないか、そう感じますか?
感じ方はみなさん一人ひとり違うかと思いますがこうした客観的なデータを基に考えていくことが何よりも大切です。
ちなみに2008年の世界ランキングでは1位 アメリカ 14兆7185億USD、2位 日本 4兆8491億USD、3位 中国 4兆5477億USDでした。
この年までは日本はアメリカに次いでGDPは世界2位の座を長らく維持してきました。
中国に抜かれたのはこの翌年2009年からです。
ただ一つの見方として順位が下がったことよりも問題が大きいのは、2008年当時と比べて2013年現在、米国や中国がGDP総額をUSDベースで見て米国が+2兆495USD(+13.9%)、中国が+4兆9214億USD(+108.2%)と幅はあれども増加させているのに対して、日本は+3508億USD(+7.2%)と増加はさせているものの同じ先進国に数えられる米国と比較しても半分程度の割合しか伸びていないことでしょう。
ちなみにある国の国民一人ひとりの豊かさをはかる指標として一人当りGDPがありますが、このランキングで見ると日本は38,467.79USDと世界24位まで順位が下がります。
世界1位はルクセンブルクですが、112,472.52USDと日本国民一人ひとりのなんと3倍近くになります。
あくまでも一つの見方ではありますが、こうしてみてみると日本は他国と比較して相対的に経済的な豊かさを享受できているとは言い難いといえるでしょう。
ここまでわが国のGDPを他国と比較することにより見てきました。
少しは具体的にイメージできてきたでしょうか?