銀行とは一言でいえば、家計や企業から預金を集めて、家計や企業、政府へ融資をする金融機関です。
間接金融の代表格になります。
政府系金融機関の中に日本政策投資銀行という銀行と冠した金融機関がありますし、日本政策金融公庫や商工組合中央金庫も銀行という名称こそ冠していないものの上記の預金を集めて融資するという業務形態から考えると銀行の一種といえます。
ただ銀行の多くは民間金融機関に属しており、その中でも預金取扱金融機関のことを指します。
通常、銀行はその営業基盤の違いから、都市銀行、地方銀行、信託銀行等に分けることができます。
この他、民間金融機関の中でも銀行と冠していないものの預金を集めて融資するという業務形態から信用金庫や信用組合も銀行の一種といえますし、JAバンクやJFマリンバンクも銀行の一種といって差し支えないでしょう。
ただし日本の法律上の解釈で厳密にいえば、銀行とは、銀行法上の銀行である普通銀行のみを「銀行」と総称していますので、上記の都市銀行、地方銀行、信託銀行等以外の銀行と冠していない民間金融機関はその意味では銀行ではありませんので、細かい話ですが注意が必要です。
それでは日本の銀行の中でも代表的な都市銀行・地方銀行・信託銀行ではどのような営業基盤の違いがあるのでしょうか?
簡潔に申し上げると以下のとおりになります。
都市銀行・・・営業基盤が全国に及ぶ。2015年3月7日現在では三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行を指す。
地方銀行・・・営業基盤が一地方に限定されている。たとえば横浜銀行や千葉銀行等がある。また第二地方銀行協会に加盟の44行(2015年3月7日現在)やその他埼玉りそな銀行もこの地方銀行に含まれる。
信託銀行・・・顧客の財産管理の代行が主要業務。たとえば2015年3月7日現在では三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行、みずほ銀行等がある。
またこの他にも近年では新たな形態の銀行としてインターネット専業銀行(ex.ソニー銀行、住信SBIネット銀行、etc.)やATM網を全国展開しているセブン銀行、その他2015年上場を予定しているゆうちょ銀行等、上記の三者に分類されないですが、普通銀行として厳密な意味での銀行に含まれるものがあります。