中央銀行(日本銀行)の役割と金融政策とは

 

3. 中央銀行(日本銀行)

最も重要な役割を与えられた銀行、それが中央銀行です。

日本では日本銀行がこの中央銀行にあたります。

ちなみに他の国や地域では、米国が連邦制度理事会(FRB)、欧州連合(EU)が欧州中央銀行(ECB)、イギリスがイングランド銀行、中国が中国人民銀行というように各々中央銀行を据えています。

中央銀行と一口にいっても国や地域によってその役割や機能は全く同一ではなく異なるところも少なからずありますが、ここでは日本銀行についてお話していきます。

日本銀行には3つの機能があります。

⑴ 発券銀行  ・・・ 千円、二千円、五千円、一万円といった紙幣の発行を行う

⑵ 銀行の銀行 ・・・ 一般の銀行から預金の一部を預かったり、お金を貸し出す

⑶ 政府の銀行 ・・・ 国民から集めた税金や国債(政府発行の債券)発行による借入金を預かって、公共事業に使うお金や公務員への給与等を出す

上記のとおりになります。

厳密にお話し出すとかなり込み入った少々難しいお話になってしまいますので、ここではあえてわかりやすい言葉に言い換えました。

ちなみに現在、紙幣の発行は日本銀行(日銀)が担っていますが、硬貨の発行は政府が行っています。

お時間のある時にお手持ちの紙幣と硬貨を確認してみてください。

紙幣には「日本銀行券」、硬貨には「日本国」と記載されているはずです。

日本銀行最大の役割は「物価の安定」にあります。

物価が激しく上下動するようでは家計や企業、政府といった経済主体が健全な経済活動を行うことはできません。

そこで日本銀行はその時々の物価情勢に合わせて、(政策)金利を上下させたり、公開市場操作(オペレーション)を用いて直接世の中のお金の量を増減させることによって、物価を安定させる役割を担っています。

 

モノやサービスの量 一定  お金の量↑  →  インフレ

モノやサービスの量 一定  お金の量↓  →  デフレ

 

上記のようになることは既にお話しましたね。

ですから、具体的には、インフレが行き過ぎた時には(政策)金利を上げる、公開市場操作(オペレーション)によって直接世の中のお金の量を減らします。

逆にデフレに陥った時には(政策)金利を下げる、公開市場操作(オペレーション)によって直接世の中のお金の量を増やします。

これらの日本銀行の「物価の安定」のために行う政策「金融政策」といいます。

この「金融政策」は現在の安倍政権の経済政策、俗にいう「アベノミクス」の根幹をなす政策です。

 

かなりざっくりとお伝えしましたが、ここのところの詳細な説明はまた別の機会を設けてしていきたいと思います。

またご紹介した日本銀行についてより詳しく知りたいという方は日本銀行のHPも合わせてご覧ください。

難しい箇所も多いかと思いますが、一次情報に触れることは大切です。

 

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