テクニカル分析とは?株価のチャートで将来の株価を予想する、テクニカル分析の基本をわかりやすく解説

前回は「ファンダメンタルズ分析」とはどのような分析手法なのかを大まかに見てきました。国や企業の基礎的要因、つまり「国や企業の今の状況」を知るための分析手法がファンダメンタルズ分析でしたね。

今回はもう1つの分析手法である「テクニカル分析」について見ていくことにしましょう!

テクニカル分析とは?

テクニカル分析とは、株価(=株式の価格・値段のこと)の値動きを単なる数字で表記するのではなく、目で見てビジュアルでわかるように株価チャート等にグラフ化して株価を表記し、過去の株価の推移から一定のパターンを見出して、将来の株価を予想しようとする分析手法のことです。

以前の記事で学んだファンダメンタルズ分析と対比させてご説明すると、ファンダメンタルズ分析は売り上げや財務状況等の「企業の今の状況」から将来の企業価値が上がるのか、下がるのかを予想する(株価の上昇や下落を予想する)のに対し、テクニカル分析は「株価」に着目し、過去の株価の推移から将来の株価を予想する分析手法です。

つまり、わかりやすく言えば、ファンダメンタルズ分析は企業自体の経営内容を見て将来を予測する分析手法、テクニカル分析は企業の経営内容を見ずに、株価の値動きだけを見て将来の株価を予想する分析手法です。

経営内容や経営状況とは違う情報を手に入れるための分析手法

「ちょっと待って…会社の経営内容を調べずに将来の株価を予想するの?」

というお声が聞こえてきそうですが、そうなのです。会社の経営内容を調べず将来の株価予想をする分析手法なのです。

「商社なのか、メーカーなのか、食品会社なのか、業種すら調べないの?」

というお声も聞こえてきそうですが、

その通りです。調べずに投資するための分析手法なのです。

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。(意味がわからんから帰るか…。)」

と、またネットサーフィンの旅に出ようとしていますね。ちょっと待ってください。

ここで、前回の講義を思い出してください。

(参考)ファンダメンタルズ分析とは?「国や企業の今の状況」を知るための分析手法の基本をわかりやすく解説

前回の講義で「航海」で例え話をした際に、航海道具はそれぞれ違う情報を教えてくれることをお伝えしました。その道具ごとに教えてくれる違う情報を「総合的に判断」して投資するのが投資家であり、株式投資である、ともお伝えしましたね。

思い出してみましょう。

企業の経営内容という情報を教えてくれるのは「ファンダメンタルズ分析」なのです。

「商社なのか、メーカーなのか、食品会社なのか、社長さんは誰さんで、今の人気商品はプレ◯テ5で…」等々の経営内容情報を調べる手法がファンダメンタルズ分析なので、テクニカル分析は経営内容や経営状況とは違う情報を手に入れる道具である、とここで認識してください。

むしろ、テクニカル分析はこう表現することもできます。

「とても面倒くさい会社情報を調べることをしなくても、投資できる手法がテクニカル分析である」ということです。

株価のチャートで将来の株価を予想する、テクニカル分析

ここからは順を追ってご説明していきましょう。

テクニカル分析の前提は、「過去の株価には、その時の経営状況や経営内容を見て、その時の株価を投資家がどのように感じ(これを投資家心理と言います)、どのように行動したか(株を買ったのか、売ったのか)が含まれている情報」である、ということが前提になっています。

(例)自動車価格と自動車販売台数から見る将来予想

これをわかりやすく、「自動車価格」と「自動車販売台数」で考えてみましょう。

例えば、ある自動車が100万円だったとして、今現在100万円の価格設定ですごく売れるので、メーカーが調子に乗って「100万円でこんなに売れるなら値段上げても売れるんじゃないかなぁ。来月から120万円にして販売しよう!」と言い出し、自動車の性能は何も改良していないのに120万円で売り始めたとしましょう。

そしたら、次の月に120万円では全く売れませんでした。メーカー「そうかぁ。やはり120万円は高くし過ぎたな。来月は110万円にしてみよう。」

そう言って次の月から110万円にしたところ、ほんの少しだけ売れた。

メーカー「だよね。僕たち調子に乗ってたよね。100万円に戻そう。」

 そしたら、次の月からまたメチャクチャ売れた!

この状況を文章(数字)とグラフでそれぞれ表してみます。

文章(数字)で表すと、

(1)自動車の性能は改良していないので一定。もともと100万円。

(2)1月、車が100万円の時、めちゃくちゃ売れた!

(3)2月、車が120万円の時、全く売れない。

(4)3月、車が110万円の時、少しだけ売れた。

(5)4月、車が100万円の時、めちゃくちゃ売れた。

もちろん言っていることはわかるし、理解もできますが…

これをグラフで表すと、

グラフなら、このようになります。

ここでグラフに線を書いてみましょう。

もっと見やすく目で見て直感的に車の値段と販売実績の関係が見られるようになりました!

ここで質問です。

この後、メーカーが再度調子に乗ってしまい、車の性能は改良しないのに、車の値段を130万円に設定して5月に販売することを決めました。販売実績はどうなるでしょうか?

ここで重要なのは、将来に向かって新しい条件がプラス(この場合は車が130万円で販売)されることになった時に、目で見るグラフの方が直感的にその後の予想が立てられるということです。

この後を予想してみてください。きっと、こんなグラフが予想できたはずです。

ここまででおわかり頂けたように、将来の予想をしようと思った時に、文章や数字だけを見て将来を予想するよりも、目で見て直感的にわかるグラフを見ながらの方が予想をしやすいのです。

特に株価というものは、1日ごとに、いいえ、1秒ごとに価格が変わります。株価が数字で表されているような文章をたらたらと読んで、「なるほど〜。そしたら、えーと、きっと、次はこんな感じで、えーと…」なんてしていたら、予想するまでに時間がかかってしまって、それこそ3,700社以上もある日本の上場企業の中から有望銘柄を探し出すことなんて何時間かけても出来ないってことになってしまいます。

テクニカル分析というのは、「過去の株価がどのような条件下でどのような値動きをしたか」を目でビジュアル的にグラフを見ていくことで、「将来でもきっと同じようなことが起きるだろう」という予想を立てるために行う分析手法なのです。

まとめ

テクニカル分析は、企業の経営内容を見ずに、株価の値動きだけを見て将来の株価を予想する分析手法です。

ここまでで「テクニカル分析ってどういうものなのか?」というイメージはお持ち頂けたと思いますので、次回からはいよいよテクニカル分析のひとつひとつの分析手法をみていきましょう。

ご留意事項

本セミナーでは、セミナーでご紹介する商品等の勧誘を行うことがあります。これらの商品等へのご投資には、各商品毎に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。
また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。
商品毎に手数料等及びリスクは異なりますので、詳細につきましては、SBI 証券WEB サイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

個人情報の取扱いについて

本セミナーは、リンクス株式会社(以下弊社)により運営されており、個人情報は弊社で管理いたします。
取得いたしましたお客様の個人情報は弊社セミナー、商品サービスのご案内など弊社の利用目的の範囲内で利用させていただきます。

法人情報等

リンクス株式会社 (金融商品仲介業者) 関東財務局長(金仲)第752号
所属金融商品取引業者の代理権は有しておりません。金融商品仲介業に関して、お客様から直接、金銭や有価証券のお預かりをすることはありません。
所属金融商品取引業者:株式会社SBI証券  登録番号:関東財務局長(金商)第44号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会