手数料も信託報酬も安い投資信託!?ETFとは?

手数料も信託報酬も安い投資信託!?ETFとは?

売買手数料や信託報酬が安いことで最近人気の高まっている投資信託「ETF」。みなさんはもうご存知でしょうか?

今回は「ETFってなに?おすすめなの?」というまだご存知ない方のために、このETFとはどういうものなのか、ETFに投資することのメリットとデメリットについてお話していきます。

証券取引所に上場している投資信託!?ETFとは?

証券取引所に上場している投資信託!?ETFとは?

ETFとは、日経平均株価・東証株価指数(TOPIX)等の株価指数や金・原油等の商品先物指数に連動する投資信託の一種です。

ETFは上場投資信託Exchange Traded Fund)のことを表しており、その名の通り証券取引所(東証など)に上場している投資信託のことですから、株式の売買と同様、証券会社に口座開設し証券会社を通じて取引することができます。

ちなみに、上記でお伝えしたようにETFは株価指数や商品先物指数などに基準価額が連動するタイプですから、投資信託の運用方針上の分類はインデックス型になります。

投資信託の運用方針上では、インデックス型とアクティブ型の2つに大別されます。各々を簡潔に説明すると以下の通りになります。

インデックス型:投資信託の運用で目標とする指標(たとえば日経平均株価やTOPIX等の株価指数)のことをベンチマークと呼ぶ。このベンチマークに連動することを目標としている投資信託のこと。

アクティブ型:ファンドマネージャーが独自の運用に基づいて積極的にベンチマークを上回ることを目標としている投資信託のこと。

手数料や信託報酬が安いだけじゃない!?ETFのメリットは?

手数料や信託報酬が安いだけじゃない!?ETFのメリットは?

ETF投資のメリットは大きく分けると以下の2つを挙げることができます。

①売買手数料や信託報酬といったコスト負担が相対的に軽く済む!

ETFはコスト負担の中でも投資信託の保有期間中に常にかかる「信託報酬」が一般的な投資信託と比較して安いことが大きなメリットといえます。

ETFと一般的な投資信託とで「信託報酬」を比較すると、ETFが年0.1〜1.0%程度であるのに対し、一般的な投資信託は年0.5〜2.0%程度かかります。

もちろん実際に購入する際にはETFと一般的な投資信託を個別に比較する必要がありますが、概ねETFの方が安く済ませることができると考えていただいて良いでしょう。

一方の売買手数料については注意が必要です。

一般の投資信託は、購入時に販売会社に支払う販売手数料が申し込み金額に対して2.0〜3.0%+消費税かかりますが、換金時には(信託財産留保額が差し引かれる場合もありますが)大概は手数料はかかりません。

これに対しETFは証券取引所に上場しており、証券会社を通じて売買しますので株式の売買取引と同様、買いと売りどちらのタイミングでも売買手数料がかかります。

ただ、ETFの売買手数料は証券会社が定めた料率で計算され、多くの場合は取引額に応じて取引額が大きければ大きいほど料率が低くなるのが通常ですから、取引額が過小でない限りは買いと売りの往復の売買手数料の足し合わせの方が一般的な投資信託の片道の販売手数料よりも安く済ませられる場合も少なくありません。

②証券取引所の取引時間中であればリアルタイムに取引可能!

一般的な投資信託の基準価額は当日の投資信託の申込みを締め切った後、株価とは違って一日に一つの価額として公表されますので、リアルタイムの基準価額で売買することはできません。

その一方で、ETFは証券取引所に上場している投資信託ですから株式と同様、証券取引所の取引時間中であれば常時値動きしているリアルタイムの基準価額で売買することが可能です。

値動きをリアルタイムで判断しながら売買できるというのは、一般の投資信託のようにブラインド方式でできない場合と比較して大きなメリットといって差し支えないでしょう。

意外と盲点がある!?ETFのデメリットは?

外と盲点がある!?ETFのデメリットは?

ここまでお話してきた内容だけだとETF投資はほとんど穴のない金融商品のように思われた方が大半ではないでしょうか?

たしかにその通りの側面も大いにあるのですが、残念ながら完全無欠な金融商品などETFも含めて何一つ存在しません。

ここではETF投資の2つのデメリットを以下にお伝えします。

①一般的な投資信託と比較して相対的に最低購入金額が高い

実はETFの最低購入金額の相対的な高さは以前から指摘されていたこともあり、従前の10万円以上必要とされていた最低購入金額からすると、最近では概ね1〜2万円程度から購入可能なETFも出てきているため、かなり改善されているとはいえます。

しかしながら、一般的な投資信託の最低購入金額が高い場合(特殊な投信を除く)で10,000円、3,000円や5,000円から購入できるものもザラにありますし、証券会社によってはワンコインの500円から購入可能としているところもあるため、やはりまだまだETFの方が相対的に最低購入金額が高いと言わざるを得ません。

また、先ほどのETFのメリットでお伝えした内容の裏返しになりますが、ETF投資では取引額が過小な場合は注意しないと往復の売買手数料が一般的な投資信託の片道の販売手数料を超えた料率となってしまう場合があります。

もちろん、保有期間中の信託報酬についてはETFの方が一般的な投資信託よりも料率が押し並べて低いことに変わりはありません。

ただ積立投資のように購入回数が非常に多くなる場合などは売買手数料も含めたトータルコストに注意を払わないと思いがけずコスト負けしてしまう可能性すらありますので要注意といえるでしょう。

②結局売買のタイミングは自分で判断しなければならない

②結局売買のタイミングは自分で判断しなければならない

ここでまず、私たちが考える投資信託の本質についてお伝えしますと、ファンドマネージャーに資産をじてすことです。

当たり前といえば当たり前ですが、現状のおすすめや人気のランキング上位の投資信託はこの投信の本質を満たしているとは言い難いです。残念な話ではありますが・・・

ただこの本質に則った投資信託は存在しないのかというと、そんなことはありません。

そこで本質に則った投資信託を選び出すためには、市場の動きにかかわらず資産を増やすことを目指しているかどうかを見極めるのが必要不可欠ということです。

上記のような投資信託の本質から考えると、ETF投資もまた投資家である皆さんが売買タイミングを見計らわなければならないという点で、本質から外れてしまっているといえます。

ただ、とはいっても国内の公募株式投資信託だけでも5,000本を優に超える現状で、ごく少数の本質に則った投資信託を選別するのは簡単ではないです。

その労を惜しむのであれば売買タイミングは自分で見計らう必要があっても、敢えてそこには目を瞑って、コスト負担が相対的に軽く、取引時間中ならリアルタイムに売買可能なETF投資を選択するというのも、次善の策としてはおすすめできます。

それでは今回は以上になりますがETFの特徴、メリットとデメリットをご参考に、ぜひご自身に合ったものをお選びいただければと思います。

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