20〜40代の方が住宅ローンを利用するにあたっては、仕組みを十分に理解することが大切です。
その理由としてローンの返済計画を立てることは、資産形成と密接な関係があるためです。
そこで当記事では、住宅ローンの申し込みから審査、契約までの流れをざっくりとイメージが掴めるよう簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
住宅ローンとは「借金」である!
住宅ローンとは一言でいえばマイホームを購入するための「借金」です。
ですから住宅ローンを契約した場合、お金のレンタル料である利息の支払いが必要になります。
ここで重要なのが、「いくら借り入れを行い、金利は何%で、何年かけて借入金額と利息をどう返済するか」をしっかり把握することです。
このように金利プランや返済方法、返済期間といった返済計画を立てることが、住宅ローンにおいて最も大切であることをまずは覚えておきましょう。
そして返済計画を立てることは、住宅ローンを申し込むにあたっての第一歩といえるものです。
即日融資はできません!住宅ローン申し込みから審査、契約までの流れ
マイホームの購入を検討し、「住宅ローンを契約したいです!」と銀行等の金融機関へ相談に行っても、希望した金額をすぐに借りることはできません。
ここでは実際の住宅ローンの相談、申し込みから審査、契約までの一般的な流れについて以下の通り確認していきましょう。
1. 金融機関や不動産(ハウスメーカー)へ相談に行く
まずは購入する物件について不動産会社やハウスメーカーに相談します。この段階では銀行等の金融機関との間では先ほどお伝えした金利プランや返済方法、返済期間といった返済計画などの相談を行い、金融機関ごとの違いを比較してみましょう。
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2. 購入物件の決定
一戸建てかマンションか、新築か中古かなどしっかり見定めて、大半の方にとって人生で最も大きな買い物を決める瞬間が訪れます。
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3. 仮審査の申し込み(仮申し込み)
一般的に購入する物件が決定した段階で、住宅ローンの仮申し込みと仮審査を行います(※)。その物件を購入することに金銭的に無理は生じていないか、きちんと期日通りに返済できるのかなどといった内容の審査が中心になります。
この段階では「本人確認書類(免許証や健康保険証等)」や「収入証明書類(源泉徴収票等)」などが必要になります。
※不動産業者やハウスメーカーごとに異なります。
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4. 本審査の申し込み(本申し込み)
実際に購入する物件の契約を行った後に、住宅ローンの正式な申し込みと本審査に移ります。ここでは仮審査の際に加え、「印鑑証明書」や「住民票の写し」など必要となる書類が多くなりますので、あらかじめ準備をしておくことをおすすめします。
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5. 住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)・口座開設
住宅ローンの契約、正式には金銭消費貸借契約を銀行等の金融機関との間で行い、ローン返済に必要な口座の開設などの手続きを行います。
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6. 住宅ローン融資実行・住宅の決済と引き渡し
銀行等の金融機関から融資を受けます。その資金等を自宅の購入資金に充当し、住宅購入先の不動産会社やハウスメーカーへ振り込みを行います。
一般的に3.仮審査の申し込み(仮申し込み)から6.住宅ローン融資実行・住宅の決済と引き渡しまでで1ヵ月以上はかかるとお考えください。
また土地を購入し、その上に一戸建てを建築するケースでは住宅ローンの契約を土地部分と建物部分に分ける必要があるので注意しましょう。