マイホーム購入を検討されている20〜40代の関心事は、物件選びや住宅ローンを借り入れる等して物件購入資金を確保することでしょう。
ただ改めて持ち家と賃貸住宅、各々のメリット、デメリットを理解して比較検討しておくことは、老後を含めたライフプランを考える上でとても重要なことです。
それでは以下、詳しく説明していきます。
持ち家と賃貸それぞれのメリット・デメリットとは?
まず持ち家のメリットとデメリットから見ていきましょう。
持ち家のメリットとデメリット
<メリット>
・住宅ローンの返済が終わると自分の資産になる
・自分に万が一があった場合は団体信用生命保険(団信)により住宅ローンが返済される
・住宅ローン控除(減税)など税金の控除がある
・自分の好みの物件に住むことができる
<デメリット>
・住宅ローンの返済以外に固定資産税などの費用負担が生じる
・修繕などを自己負担しなければならない
・災害発生時に資産価値が大きく目減りするリスクがある
・家族構成やライフスタイル等の変化があっても住み替えが難しい
次に賃貸のメリットとデメリットを見ていきます。
賃貸のメリットとデメリット
<メリット>
・住み替えがしやすく、家族構成やライフスタイル等の変化に対応しやすい
・住宅ローンの返済に追われるプレッシャーがない
・固定資産税などの諸費用を安く抑えることができる
<デメリット>
・住み続ける限り家賃負担が継続する
・資産としての不動産の所有にはならない
老後も含めると持ち家と賃貸どっちがお得なのか?
上記で見てきたように持ち家と賃貸、どちらにもメリット、デメリットがあります。
ここでは持ち家と賃貸の金銭面に焦点を当ててお話ししていきます。
持ち家と賃貸は前半・後半で掛かる金額に目を向けよう
持ち家と賃貸で大きく異なるのは、前半にかかる金額と後半にかかる金額です。
持ち家の場合、購入当初に頭金や諸費用などを支払い、多くの場合は定年退職までに住宅ローンの返済を終えるため、前半に支払う金額が大きくなります。
一方で賃貸の場合、定年退職後も賃料をずっと支払い続ける必要があります。
したがって、ずっと賃貸であれば老後資金を持ち家の人よりも多く準備しなければならず、後半に支払う金額が大きくなるといえます。
ですので家族構成や将来にわたるライフプラン、お勤め先の福利厚生など様々な要因を加味して総合的に判断することが必要不可欠です。
また住宅を資産形成の方法として不動産投資と捉え、持ち家・賃貸の両方のメリットを享受することも考えられます。
ただ一様に、どれがお得だと言い切ることはできません。
ですからどちらが良いと最初から決め込むことはせず、金銭面以外の部分も含めてマイホーム購入の意思が固まるまでは、あえて賃貸にするのが無難といえるでしょう。