住宅ローンの返済方法は大きく分けると元利均等返済と元金均等返済の2つがあります。これらは名称が似ていますが、その中身は全く別物です。
名前が似ていて意味が別物だと少々ややこしく感じるかもしれませんが、20〜40代の方が住宅ローンの返済をしつつ資産形成を図る上でとても重要なポイントです。
以下に説明していきますので、しっかり押さえておきましょう。
元利均等返済とは?
元利均等返済とは「元金(借入資金)+利息」の返済額が、毎月同じ金額になる返済方法のことです。
図に表すと以下のようになります。
上図をご覧いただくとわかるように、元利均等返済では当初の元金(借入資金)部分の返済額が少ない一方で、利息部分の返済額が多くなります。
そして返済期間が経過するごとに、徐々に元金部分の返済額が多く、利息部分の返済額が少なくなるのです。
では元利均等返済のメリットとデメリットをまとめると以下の通りです。
「元利均等返済」のメリット
・毎月の返済額が一定なので、返済計画が立てやすい
・元金均等返済と比べて当初の返済負担が小さく済む
「元利均等返済」のデメリット
・同じ返済期間の場合、元金均等返済よりも返済総額が多くなってしまう
・元金均等返済に比べて返済初期における借入残高の減り方が遅くなってしまう
元金均等返済とは?
元金均等返済とは「元金(借入資金)」の返済額が毎月同じ返済方法のことです。
図に表すと以下のようになります。
上図をご覧いただくとわかるように元金均等返済では、毎月の返済額の元金部分と利息部分のうち元金部分を一定金額返済し、利息部分をそこに上乗せして返済していくことになります。
利息は返済が進むにつれて少なくなっていくため、それに伴って毎月の返済額が減っていきます。
元金均等返済のメリットとデメリットをまとめると以下の通りです。
「元金均等返済」のメリット
・毎月の返済額が、返済期間が進むにつれ減っていくため、将来の返済負担が小さく済む
・同じ返済期間の場合、元利均等返済より返済総額が少なくなる
・元利均等返済よりも返済初期の借入残高の減り方が早い
「元金均等返済」のデメリット
・元利均等返済よりも当初の返済額が多くなるため、返済初期の負担が大きくなってしまう
・元利均等返済に比べて、借入可能額が少なくなってしまう
ここまでで元利均等返済と元金均等返済の2つの返済方法が、似たような名称でもその内容は全く異なることがおわかりいただけたかと思います。
そして、「住宅ローンを返済するにあたって、元利均等返済と元金均等返済のどちらにすればいいの?」という質問を弊社もお受けすることが非常に多いです。
しかし金利プランの比較と同じく、ご自身の考え方やライフプランなどによってどちらが適しているか異なるため、一様に「こちらの返済方法がおすすめです!」とお答えすることはできません。
そこで「住宅ローンを申し込む前に、自身にあったプランがどれなのか相談してみたい!」などのご要望のある方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。