「投資なんてつまらないからやりたくない」という方がいらっしゃいます。
しかし投資は本来楽しいはずである中、なぜつまらないと感じてしまうのでしょうか?
それには投資をすることの意味をどのように捉えるかが重要な鍵を握っています。
ということで今回は、投資をすることの意味について簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
投資をつまらないと感じてしまうのは・・・
人は投資に限らず何事に対しても、何らかの価値を見出さないとつまらなく感じてしまうもの。
そこで大事なのがその対象に、どのようなイメージを持っているかということです。
では投資の中でも株式投資を例にお話していきますが、あなたは株式投資に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「大きく利益を出すチャンスのあるもの」
といったポジティブなものから、
「大きく元本割れして損を出す可能性のあるもの」
といったネガティブなものまで色々と挙げることができるでしょう。
しかし挙げられたイメージのほとんどに、当てはまるであろう共通点があります。
それは自己完結しているという点です。
自己完結とは自分の中だけで決着がついているということです。
つまり株価のチャートを眺めて、株式を売買して、株価上昇で資産増加、株価下落で資産減少というのをひたすら繰り返しているというような状態になります。
このイメージを図にすると以下のように表すことができます。
自己完結型投資のイメージ
これは株式投資をゲーム感覚で行うようなもので、否定されうる行為でもありません。
株式投資をゲーム感覚で行うことに価値を見出している方にとっては、それが投資を楽しむことにつながっているわけですから、むしろ良いことだと思います。
しかし投資に対してつまらないと否定的な方は、この株式投資をゲーム感覚で行うことに価値を見出していないといえるでしょう。
ただ投資をすることの意味は自己完結したものだけではないということを、お伝えしたいと思います。
投資をすることの本来の意味は「社会貢献」にあり!
ここでも株式投資を例にお話していきましょう。
当たり前ですが、株式投資とは株式に投資することです。
株式とは企業(株式会社)が事業資金を調達するために発行するもの。
つまり、株式投資とはその企業の事業に投資することといえます。
各々の企業はそれこそ多種多様な事業を行っています。
その中にはおそらくあなたが、「これはすごく大事だ」というような価値を見出せる事業もあるはずです。
この自分自身で価値を見出せる事業を応援する形で株式投資を行うことこそ、投資することの本来の意味になります。
これは一言でいうと社会貢献につながる考え方です。
このイメージを図にすると以下のように表すことができます。
社会貢献型投資のイメージ
いかがでしょうか?
このように自分自身で、事業を応援する一環として投資の意味を捉えてみると、先ほどまでは「投資なんてつまらないからやりたくない」と思われていた方も、「投資って楽しいかもしれない」と見直していただけたのではないでしょうか?
今回は株式投資を例にお話してきましたが、これは何も株式投資に限ったものではありません。
債券投資で国債や地方債、社債等に投資することも、政府や地方公共団体、企業の各々の事業に投資するという意味では同じです。
また皆さんそれぞれが投資をする行為自体が、社会貢献につながっていることも見逃せません。
これは皆さんが株式や債券を通じて、企業や国等の事業に投資することで市中にお金が出回ることになります。
日本経済は長らくデフレ(※1)に悩まされており、「デフレ脱却」が日本経済復活のキーワードになっています。
このデフレ脱却のために政府や日銀は、様々な経済政策(※2)を実行しています。
ただ、いかに政府や日銀が様々な経済政策を実行し、デフレ脱却のための環境作りを行ったとしましょう。それでも最終的に市中にお金が出回って経済が復調するためには、皆さんそれぞれが消費や投資をしてお金を使ってくれないと、デフレ脱却、ひいては日本経済復活は望めません。
投資による社会貢献でデフレ脱却、日本経済復活へ!
大仰に考える必要はありませんが、この点も意識しつつ、ぜひ投資を楽しんで行っていただければと思います。
もちろん投資にはご自身の資産を増減させるリスクがあることは、くれぐれも忘れないようにしてくださいね。